労働規制緩和の問題は?選べる社会にすればいい・キャリアコンサルタントが提言

働き方

2026年2月15日付の日本経済新聞の記事が、「意欲のある人がより働ける社会」を目指す政治の動きと、それに伴う労働規制の見直しについて報じています。

ただ僕は、これに関して懸念点をSNSのリンクトインで言及しました。

#働き方 #労働時間規制緩和 #働き方改革 | 佐々木駿
●労働時間規制緩和。そもそも1日8時間、週40時間がデフォなのもどうなの?労働時間規制緩和をやると、働かされる人が出てきてしまうのでは?と懸念してしまいます。働きたい人はより働ける、とはいうものの、「本当に」働きたいと思っているのか、という...

働きたくて働くのは良い。
ただ「本当に」働きたくて働くのかわからないよね

ということです。

今回は、先の日経新聞の記事から、労働時間規制緩和って意味あるのか。実際は、強制労働につながるのでは? という話をキャリアコンサルタントとして言及します!

<日経新聞の内容>

  1. 衆院当選者の約6割が、意欲ある人が制限なく働けるよう「労働時間の規制緩和」を支持している。
  2. 高市政権は2026年夏までの具体化を目指すが、成長重視の自民・維新と、保護重視の立憲で対立。
  3. 「稼ぎたい人」の機会創出を狙う一方、過労死防止の形骸化や現場の同調圧力を危惧する声も根強い。

<ITキャリアコンサルタントの佐々木の目>

  1. 本当に働きたいかどうか判別をどうするのか。これが曖昧になると、強制労働になりかねない
  2. 大事なことは、働きたい人は働ける。そうでない人はほどほどに。これを選べる社会では?
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編集者
佐々木駿

IT関連の職業訓練校・キャリアコンサルタント。転職の面談・書類添削など実施。副業でライティングもしている。読書やサウナ、ボードゲーム好き。2024年5月に国家資格キャリアコンサルタント、2025年3月に生成AIパスポート、G検定の資格取得。

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労働時間規制緩和を読み解く3つのポイント

衆院当選者アンケートの結果。高市政権の狙いとスケジュール。現在の法規制のライン。この3つから紐解きます。

衆院当選者アンケートの結果

新たに選出された衆議院議員397名の回答を分析したところ、労働時間規制に対して以下のような結果が出ています。

  • 規制緩和に肯定的(約60%): 「たくさん働きたい人は働けるように規制を緩和すべき」と回答したのが239名に上ります。
  • 現状維持(約25%): 「いまの制度を維持すべき」は101名にとどまりました。
  • 政党別の温度差:
    • 自民党: 当選者の「85%」が規制緩和に賛成。
    • 日本維新の会・国民民主党: 規制緩和・制度改革に非常に前向き(維新は97%)。
    • 立憲民主党: 「制度維持(67%)」や「規制強化」を支持する傾向が強く、対立軸が鮮明になっています。

高市政権の狙いとスケジュール

記事では、2025年10月に発足した高市早苗政権が、この動きを強力に後押ししている背景が記されています。

  • 指示の内容: 総理は就任直後から「心身の健康維持」と「従業者の選択」を前提とした規制緩和の検討を指示。
  • 目標時期: 日本成長戦略会議などで議論を進め、2026年夏までに一定の方向性を出すとしています。
  • 背景: 画一的な時間制限が、高収入を目指す人や短期間でスキルを上げたい人の「成長の機会」を奪っているという問題意識があります。

2026年時点の法規制のライン

日経新聞の記事内の図で示されている、私たちが現在守るべき「法律の壁」は以下の通りです。

項目原則・上限の内容
法定労働時間1日8時間 / 週40時間
残業時間(原則)月45時間 / 年360時間
残業時間(特例上限)年720時間以内 / 単月100時間未満 / 複数月平均80時間以内

働き方でいえば、静かな退職というのも言われています。ここで書いてます。

【静かな退職とは】その何が悪い?原因や働き方をキャリアコンサルタントが解説!
「どうせ給料上がらないし、ゆっくり仕事すればいい」「最低限、クビにならないように、頑張りすぎずやっていこう」こんにちは!ITキャリアコンサルタント・佐々木です。今回は、世間をにぎわせている「静かな退職」についての話です。静かな退職とは、会社...

YouTube動画で見る労働規制緩和。過労死遺族は反対

動画の内容としては以下です。

  1. 高市総理は現行の残業規制の緩和検討を指示し、自身も「ワークライフバランスを捨てる」と強い労働意欲を強調。
  2. 「働き方の自由」を掲げる政府に対し、過労死遺族は「長時間労働は命を奪う」として規制緩和に絶対反対。
  3. 施行5年の見直し議論が本格化する中、経済的な柔軟性と労働者の命を守る安全網をどう両立させるかが今後の焦点。

次からは、キャリアコンサルタントの僕の意見や
他の人の意見も出していきます!

労働規制緩和への2つの懸念点

キャリアコンサルタントの僕が思う労働規制緩和の懸念点は、

「働きたい人と、働かされている人の境目がわからない」「1日8時間というOSのアップデート」

この二つです。

働きたい人と、働かされている人の境目がわからない

  1. 「自発的」の定義の難しさ: 制度が緩和されれば、会社側が「本人が望んだこと」として、実質的な強制労働になるリスク
  2. 8時間デフォルトの弊害: 1日8時間労働という枠組みを維持したまま、上限だけを外せば、結局は「長く席にいる人」が評価されるリスク

2026年現在の政治の流れとして「個人の意欲を尊重する」という建前は綺麗です。

ただ現場レベルで考えると、「同調圧力の強化」や「標準の形骸化」というリスクも存在します。

複数の視点から、この問題を少し深掘りしてみましょう。

「1日8時間、週40時間」という100年以上前の文化

そもそも8時間がデフォルトなのがおかしいのでは、と思っています

そもそも、どうして1日8時間、週40時間という基準なのでしょうか。

これは19世紀の産業革命時代、「8時間は仕事、8時間は休息、8時間は睡眠」というスローガンから生まれた、と言われています。

つまり、今から100年以上前の古い文化といえます。

「仕事が出来なくても給料は同じ」の不公平!仕事ができない再雇用の60歳オジサンの話
こんにちは! ITキャリアコンサルタントの佐々木です。僕の知人にコールセンターで働いている人がいるのですが、今回はその職場での話です。知人の職場に、再雇用制度で60歳オーバーの男性が異動してきました。その方は全然仕事ができず、いつも上司に頼...

労働規制緩和ついて、YouTubeのコメント

僕もいろいろ調べましたが、慎重派のコメントばかりです。
いくつか紹介します。

※コメントはそのまま。転用に当たるため、ユーザー名等、NANO BANANAを使用し、一部変更しています。

こういうコメントもありました。

かくいう僕も労働規制緩和には慎重派です。そのため、同じ意見の人のコメントが良く見えるのかもしれません。

ただ、その色メガネを取っ払おうと意識しても、やっぱり慎重派が圧倒的ですね。

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大事なことは、労働を選べる社会ではないか

2026年2月の日経新聞が報じた、高市政権による労働時間規制緩和の動きについてまとめました。

衆院当選者の約6割が「意欲ある人が制限なく働ける社会」を支持しています。

ですが、世論は慎重派のほうが多いですね。

  1. 「自発的」と「強制」の判別困難:現場の同調圧力により、本人の意欲を隠れ蓑にした「実質的な強制労働」が誘発されるリスク。
  2. 100年前の労働基準(OS)の限界:1日8時間という古い枠組みを維持したまま上限を外すことは、長時間労働の評価や固定化に繋がりかねない。

ITキャリアコンサルタントとしては、労働を選べるようにしたらいいのでは、と思っています。

働きたい人は働ける。そうでない人は、ほどほどに。

たったこれだけでいいのに、なぜ労働規制緩和という上限撤廃をするのか、理解に苦しみます。

みなさんは、どう思いますか?

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