今、応募したい会社の求人を見ました。気になっていることがあります。
その会社の口コミをみたんですけど、残業が多いとか休めないとか。ブラック企業だって書いてました。
会社の情報ってご存じですか? 応募しないほうがいいんでしょうか。
最近、こんなことを言われました。
僕の答えは決まっています。
「そんなものに振り回されるな!」というのが答えです。
口コミが悪い会社には入ってはいけないのか
僕は先の質問にこう答えました。

口コミってどういう人が書くと思いますか?
・会社をやめた人
・会社をやめようと思っている人
・やめたばかりだから、不満タラタラの人
ではないかな、と思います。
そもそも「企業の口コミサイトを見ている人はどういう人か」ということを考える必要があります。見ている人が、口コミを書いているので。
そういうサイトを見る時点で、今の仕事には満足していませんよね。
満足している人は、そもそも見ないし書かないんですね。
となると「相対的に悪い意見が出やすい」というのが僕の見解です。
「理屈はわかったけど、それでも気になるよ」と言われそうです。
実は、心理学的に見ても無理のない話なのです。
心理学的な3つの影響
ネガティブ・バイアス。プロスペクト理論の損失回避性。利用可能性ヒューリスティック。
口コミサイトに影響される心理は、この3つが作用しています。
ネガティブ・バイアス
人間は生存本能として、ポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意を向けやすく、記憶にも残りやすいという性質を持っています。
10件の良い口コミがあっても、1件の「サービス残業が酷い」という書き込みの方が、脳には強烈なインパクトを与えてしまいます。
プロスペクト理論
プロスペクト理論の一部で、損失回避性というものがあります。
「得をすること」よりも「損をすることを避けたい」という心理が2倍近く強く働くというものです。
「良い会社に入って成功したい」という期待よりも、「ブラック企業に入って失敗したくない」という恐怖が勝るため、マイナス情報に過剰に反応してしまいます。
利用可能性ヒューリスティック
思い出しやすい情報や、印象の強い情報(ショッキングな口コミなど)を優先して、物事の判断基準にしてしまう傾向のことです。
匿名掲示板の過激な言葉遣いは印象に残りやすいため、「これがこの会社の現実だ」と錯覚しやすくなります。
口コミサイトの信用度を考えよう

口コミサイトの背景を考える。情報の「鮮度」と「変化」。ブラック企業の基準の違い。
この3つを考えてみましょう。
口コミサイトの背景を考える
先にも話しましたが、口コミサイトに書き込むのは、一般的に「強い不満を持って辞めた人」か「非常に満足している人」のどちらかです。
特に日本人は不満がある時に書き込む傾向が強いため、「普通に満足して働いている大多数の層」の声は可視化されにくいというバイアスがあります。
情報の「鮮度」と「変化」
3年前、5年前の「残業が多い」という書き込みは、現在の状況とは異なる可能性があります。
働き方改革の推進や経営陣の交代で、劇的に改善されているケースも少なくありません。
投稿日を確認し、「過去の事実」なのか「現在の実態」なのかを分ける必要があります。
ブラック企業の基準の違い
例えば、一口に「残業が多い」といっても、感じ方の基準は人それぞれです。
- 月20時間で「多い」と感じる人がいる
- 月40時間でも「そんなものだろう」と感じる人もいる
つまり、あなたの「許容範囲」と、書き込んだ人の「基準」が一致しているとは限りません。
口コミサイトはエンタメです

口コミサイトはエンタメみたいなものです。
確かに面白いし気になりますが、結局のところ、わからないです。
今から応募しよう、入社しよう、と思っている会社の噂や実態が気になるのはわかります。
ただ、どこの誰ともわからない人が言っている意見を信じるのでしょうか。
もし、すごく良い内容のことが書かれていたら入社しますか?
「この会社は大丈夫なんだ。ホワイト企業なんだ。じゃあ入社しよう!」となりますか。
そう簡単にはいかないのではないでしょうか。
「すごく良い会社だよ。入社した方がいいよ」と言われたら、入社しますか?
「その会社はマズイよ。入らない方がいいよ」と言われたら、やめるんですか?
今まで書いたことを考えてもらって、影響されすぎないようにしたいものです!
「そんなこと言われても、どうしても気になる」「どこに応募していいのかわからない」
そう思ったら、いつでも連絡ください!
ITキャリアコンサルタントの佐々木がプロ目線でアドバイスしますよ(^^)/

