【相談事例】退職理由の伝え方。まずは自分の気持ちを振り返ろう!

相談事例

こんにちは! ITキャリアコンサルタントの佐々木です。

今回は、面接で退職理由をどう伝えていくか、僕が実際に相談した事例から考えます。

相談者の状況
※個人情報の観点から一部脚色しています。

  • 32歳・女性
  • これまで営業を2社経験。
  • 事務、人事、人材のいずれかの職種への転職を希望。
  • 退職理由の説明が苦手で、面接に苦手意識がある。
  • 興味関心のある仕事に就きたいと考えている。
書いた人
佐々木駿

IT関連の職業訓練校・キャリアコンサルタント。転職の面談・書類添削など実施。副業でライティングもしている。読書やサウナ、ボードゲーム好き。2024年5月に国家資格キャリアコンサルタント、2025年3月に生成AIパスポート、G検定の資格取得。

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漠然とした不安がある

(相談者)さんは、これまで営業を2社経験。
事務、人事のいずれかの職種へ転職を希望されていました。

転職活動は始めたばかりで、転職理由の説明に難航し、面接に苦手意識があるとのことでした。

面談では、まず(相談者)さんの転職理由を詳しく伺いました。

(相談者)「今の会社は、ノルマがきつくて、プレッシャーが大きいんです。
もっと自分のペースで働ける会社がいいなと思って…」

(相談者)「でも、正直なところ、他にやりたいことが見つからないっていうのもあって…。
事務や人事の仕事に興味はあるんですけど、自分にできるか不安で…」

このように、転職理由がまだ明確ではなく、漠然とした不安を抱えているようでした。
そこで、僕は以下の点をアドバイスしました。

  • 転職理由の本音と向き合う
    「ノルマがキツイ」「プレッシャーが大きい」というのは、あくまでも表面的な理由。
    転職したい気持ちは何か、じっくり考えてみることが大切。

自分の気持ちを大切に振り返ってみる

例えば、「ノルマがキツイ」というのは事実だと思います。

大事なことは、そのとき自分はどう思った?周囲の様子は?
キツイとは自分にとってキツイのか。

みんな達成不可能なくらい大変だったのか。

という感じに、ドンドン深堀していくといいです。

そうすることで、自分がなんでやめたのか、
もしくはやめたいのか、というのが徐々に明確になります。

  • 転職活動は、自分を見つめ直す良い機会です。
    焦らず、じっくりと進めていきましょう。

>>【相談事例】面接は自己PR不要!キャリアコンサルタントからアドバイス

退職理由の伝え方

相談者さんは、面接に行ってきたと言っていました。

僕は、今まで聞かれた質問と回答を、紙に書き出して振り返る時間を取りました。

事実を紙に書き出す

どんな質問がありましたか?

(相談者)「えっと…入社・退職理由、志望動機、
転職の軸…あとは、強みと弱みとか…」

一つ一つ丁寧に確認していく中で、
(相談者)さんの回答にいくつか気になる点がありました。

例えば、退職理由を聞かれた際に、
前の会社の待遇面についてネガティブな発言が目立ったことです。
これは、企業側に「不満ばかり言う人」という印象を与えてしまう可能性があります。

  • 退職理由の表現は気をつけたいね。
    例えば、『もっと成長できる環境を求めて』とか。

伝え方を工夫する

(相談者)さんの退職理由については、面談を重ねるごとに深掘りし、
最終的には以下の3点にまとめました。

  • 成長できる環境を求めて
    • 以前の会社では、自身の成長に限界を感じていたことを明確に。
    • 新しい環境で、より高いレベルを目指したいという意欲。
  • ワークライフバランスを重視
    • 以前の会社では、長時間労働や休日出勤が多く、
      プライベートの時間との両立が難しかったこと。
    • 仕事とプライベートのバランスを大切にしたいという価値観。
  • 興味のある分野に挑戦
    • 事務や人事といった、これまでとは異なる分野に挑戦したい意欲。
    • 経験を活かせる業務に興味を持っていること。

これらの点を、具体的なエピソードを交えながら、前向きな言葉で表現することが大切。
企業側に好印象を与えられるように工夫しました。

例えば、「ノルマがきつい」「プレッシャーが大きい」
といったネガティブな表現は避け、
「より高い目標に挑戦したい」「自分の力を試したい」

といった前向きな表現に置き換えました。

上手く言っているだけじゃないですか?

相談者さんから、こう返されました。

それって、上手く言っているだけじゃ……。
そんなにいいものじゃないですよ。

まず事実は事実。
これを書きだすことからスタートです。
そのうえで、相手にどう伝えるか、という表現の問題ですよ。

退職した、という事実は変えられません。

こういう理由でやめた、というのは人それぞれありますよね。

それをどう伝えるか、という話です。

つまりは、上手く言っている、というよりは、面接という採用ジャッジの場でどう伝えるか。
どう伝えれば、相手にわかってもらえるか。ということが重要です。

  • 「その場に適した表現」というのは、どういう場面でもありますよね。

    とにかく上手いこと言えばいい、というわけではなく、
    面接に適した表現にするイメージですね!

僕からのアドバイス

(相談者)さんには、以下のアドバイスをしました。

  • 転職理由の本音と向き合うことが重要。
  • 面接に適した表現をする。
  • 具体的なエピソードを交えながら説明する。
  • ネガティブな表現は避け、前向きな表現に置き換える。
  • 過去の面接を振り返り、改善点を考える。

皆さんは、どう思いましたか?

「そんなに上手く振り返られないよ」という人が多いと思います。

そんなとき、いつでも僕に連絡してください(^^)/

丁寧に一つ一つ振り返る時間を取りましょう!

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