こんにちは! ITキャリアコンサルタントの佐々木です。
今回は、面接で退職理由をどう伝えていくか、僕が実際に相談した事例から考えます。
<相談者の状況>
※個人情報の観点から一部脚色しています。
漠然とした不安がある

(相談者)さんは、これまで営業を2社経験。
事務、人事のいずれかの職種へ転職を希望されていました。
転職活動は始めたばかりで、転職理由の説明に難航し、面接に苦手意識があるとのことでした。
面談では、まず(相談者)さんの転職理由を詳しく伺いました。
(相談者)「今の会社は、ノルマがきつくて、プレッシャーが大きいんです。
もっと自分のペースで働ける会社がいいなと思って…」
(相談者)「でも、正直なところ、他にやりたいことが見つからないっていうのもあって…。
事務や人事の仕事に興味はあるんですけど、自分にできるか不安で…」
このように、転職理由がまだ明確ではなく、漠然とした不安を抱えているようでした。
そこで、僕は以下の点をアドバイスしました。
自分の気持ちを大切に振り返ってみる
例えば、「ノルマがキツイ」というのは事実だと思います。
大事なことは、そのとき自分はどう思った?周囲の様子は?
キツイとは自分にとってキツイのか。
みんな達成不可能なくらい大変だったのか。
という感じに、ドンドン深堀していくといいです。
そうすることで、自分がなんでやめたのか、
もしくはやめたいのか、というのが徐々に明確になります。
>>【相談事例】面接は自己PR不要!キャリアコンサルタントからアドバイス
退職理由の伝え方
相談者さんは、面接に行ってきたと言っていました。
僕は、今まで聞かれた質問と回答を、紙に書き出して振り返る時間を取りました。
事実を紙に書き出す

どんな質問がありましたか?
(相談者)「えっと…入社・退職理由、志望動機、
転職の軸…あとは、強みと弱みとか…」
一つ一つ丁寧に確認していく中で、
(相談者)さんの回答にいくつか気になる点がありました。
例えば、退職理由を聞かれた際に、
前の会社の待遇面についてネガティブな発言が目立ったことです。
これは、企業側に「不満ばかり言う人」という印象を与えてしまう可能性があります。
伝え方を工夫する
(相談者)さんの退職理由については、面談を重ねるごとに深掘りし、
最終的には以下の3点にまとめました。
- 成長できる環境を求めて
- ワークライフバランスを重視
- 興味のある分野に挑戦
これらの点を、具体的なエピソードを交えながら、前向きな言葉で表現することが大切。
企業側に好印象を与えられるように工夫しました。
例えば、「ノルマがきつい」「プレッシャーが大きい」
といったネガティブな表現は避け、
「より高い目標に挑戦したい」「自分の力を試したい」
といった前向きな表現に置き換えました。
上手く言っているだけじゃないですか?
相談者さんから、こう返されました。
それって、上手く言っているだけじゃ……。
そんなにいいものじゃないですよ。

まず事実は事実。
これを書きだすことからスタートです。
そのうえで、相手にどう伝えるか、という表現の問題ですよ。
退職した、という事実は変えられません。
こういう理由でやめた、というのは人それぞれありますよね。
それをどう伝えるか、という話です。
つまりは、上手く言っている、というよりは、面接という採用ジャッジの場でどう伝えるか。
どう伝えれば、相手にわかってもらえるか。ということが重要です。
僕からのアドバイス
(相談者)さんには、以下のアドバイスをしました。
皆さんは、どう思いましたか?
「そんなに上手く振り返られないよ」という人が多いと思います。
そんなとき、いつでも僕に連絡してください(^^)/
丁寧に一つ一つ振り返る時間を取りましょう!